世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ダルモア 21年  21年  42.0%

  • 蒸溜所名: ダルモア蒸溜所
  • 地域: ハイランド
  • ブランド: ホワイト&マッカイ
  • 価格帯: -181
  • 入手可能場所: イギリス
  • 掲載号:132号

クリス・グッドラムSCORE8.1

香り
しっとりと水分を染み込ませた、ふわふわのフルーツケーキを思わせる極めて繊細なアロマ。最初はかなり控えめだが、やがて甘美なシェリー風味が分け入ってくる。このアロマがよく広がりを見せ、遅れてハーブや青々としたナッツの香りがやってくる。
香りと同様に控えめな印象。繊細すぎるかもしれない。比較的わかりやすい風味だ。香り感じたのと同じジューシーなシェリー風味があり、かすかに苦味のあるチョコレートのようなタンニンが舌の中央で立ち上がってくる。
フィニッシュ
余韻は短く、シャープで、かなり柑橘風味が強い。カンゾウとダークチョコレートの後味で心地よく唾液を誘う。
コメント
すべてがシェリーカスクの影響による特徴。欠点は見当たらないが、単純な味わいで、最終的に私にとって魅力的なウイスキーではない。

ジョエル・ハリスンSCORE7.9

香り
とても風変わりで、かなり不安定な香り。インスタントコーヒーの粉、シュレッドウィート、チェリーキャンディー、乾燥玄米、ライウイスキーといった匂いの間をせわしなく変化する。
口に含むと、味覚は少しだけ安定している。だがもっとも支配的なのがスパイス風味(ライそのものではないが、ライに由来するスタイルのもの)で、ブラックチェリー、ココア、ザクロ、オークのスパイスが混ざり合っている。これがかなりややこしい風味で、ひとつの箱に入れられるのを拒んでいる印象がある。
フィニッシュ
ミルクチョコレートで包んだコーヒー豆や、オークのスパイス。
コメント
デリーの街中を運転しているような混乱。このウイスキーはたくさんのフレーバーを持っているが、まとまりというものがなく、結局は飲む人をたくさんのランダムな風味で混乱に陥れてしまう。実際のところ悪いウイスキーではないが、あまりに風変わりなので自分のウイスキー棚のどこに位置づけたらいいのかがわからない。